父との別れ

“母から父が検査入院したと聞き、病棟に電話すると「すぐ来てください」と言われ、娘の運転ですぐかけつけた。
父と娘と私の3人で、レントゲン写真の説明をうけた。私は全くの無知だったので、その写真を見て、大きなウニのようにトゲのようなものがあるなあと、感じたくらいだった。
先生も特に悪い事もおっしゃらず、3人で診察室をあとにした。その途中、看護師さんに呼び止められた。「ちょっと来てください」と。
私と娘と、先程の診察室に向かった。胸騒ぎがした、先生が真剣な顔をして、「ご説明します」写真の説明に入った。肺がんだった。しかも、転移もあった。今でも、その写真は目に焼きついている。
私はその日、どうしても、父の顔を見る事ができなかった。そのまま、泣きながら帰宅した。
90歳になる父はとても身体が丈夫の人だった。でも、とても神経質の人だった。
告知はしなかった。それは、後悔していない。
孫2人が懸命に看病してくれた。
幸せな人生だったと思う。
ありがとう!とうさん

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